指数連動株 2005 5 20

 日経平均株価(225種)に採用されることは、名誉なことですが、
現実には、個人投資家にとっては、そうではないらしいのです。
 こんなことを、個人投資家が言っていたのです。
「この銘柄は、日経平均株価の採用銘柄だから、やりにくい。
突然、大きな板が出現する。」
 そこで、私は、ある日、
日経平均株価に対する影響度が高いと思われるハイテク株を観察しました。
残念ながら、1日中見ているわけにはいかないので、
午後2時半から大引けまで、観察していました。
 ハイテク株なので、比較的、値動きもよく、
これならば、デイトレードの対象になるのではないかと思って見ていたところ、
大引け近くなって、個人投資家が言っていた現象が発生しました。
 この日は、ハイテク株全体が軟調に推移していて、
観察対象となったハイテク株も、弱い動きでした。
「これでは、売り方の勝ちだ」と思いました。
3分足チャートでは、下げ相場が続き、反発しては大きく下げるという繰り返しでした。
板情報を見ても、売り勢力が強く、買い勢力は、途切れがちでした。
これでは、日足は、ヒゲも出ない陰線になると予想しても、不思議ではないでしょう。
 ところが、大引け間際になって、
今までの板情報では見られなかった「大きな買い勢力」が出現し、
しかも、その買い注文は、板情報には表示されず、
歩み値情報にのみ、結果が表示されるという具合です。
これでは、板情報の「読み」を重視する個人投資家は、うんざりしてしまいます。
 どうして、こんな現象が起きるか。
それは、日経平均株価の分足チャートを見れば、わかります。
こういう日は、日経平均株価が、大引け間際で、急上昇しています。
「お化粧買い」というものでしょうか。
 日経平均株価(225種)に採用されるということは、指数連動株となります。
そういうわけで、日経平均株価が大きく動いた時は、個別株も動きます。
 つまり、今までの板情報の「読み」が、突然、狂うことがあるのです。
今までの「売り勢力と買い勢力」の間に、突然、大きな勢力が現れるのです。
こういう理由で、板情報の「読み」を重視する個人投資家は、
日経平均株価の採用銘柄を嫌う傾向があると思います。
(もちろん、こういう現象は、日経平均株価に対する影響度が大きい銘柄だけだと思います)。


















































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